↑ カムナガラノミチウタの一例


時折、このような情緒の発達になんらかの問題が感じられる方から、メールが寄せられます。
自己顕示欲、知識をひけらかしたい願望、匿名性を利用した威圧的行動願望、中2病などなど、
相似勉強会として、特に取り合う必要も無いのですが、1つその例を挙げておくことで、これ以降、こういった幼稚な批判に対する警鐘として機能するのではないか・・・ということで、回答しています。

まずはそのメール全文をご紹介しましょう・・・


以下のように、お前のサイトは間違っている。間違っているものを掲載し続けるということは悪であるから、排除しなければならない。今から1週間以内にサイトを完全閉鎖しろ


>「ツチ」は「個々のものはエネルギー供給を受けることにより持続している」という意味合いです。
>「個々」という意味合いは「ひとつ、ふたつ」のような言葉や、「ひとつずつ(古語では、づつ)」、
> また「津々浦々」という言葉などから連想できるのではないでしょうか? 
>持続的エネルギー供給という意味合いは、「血」「地」という言葉から連想できるのではないでしょうか?


「チ=地」は 漢語である。
漢語を元に日本語を語るとは不届きだ。  死に値する。

 

>またこの「ツチ」という言葉は「ウヅ、渦」という言葉と密接に関係していることも、その図象から示唆される意味>によって理解できます。


うす(うず)-くまる(蹲る) / うず-ゐ(蹲踞:ソンキョ):丸くなってしゃがむ。
よって うず(渦)だと考えられる。
日本語もわからないやつが、日本を語るなど論外だ。


>では、その「アメツチ」の「ネ」は何なのか?
>それをカタカムナ文献では「ハシマリ」と説明しています。 「ハシ」と「マリ」です。
> 「ハシ」は先に説明した通りです。「マリ」には、「鞠、毬」と連想されますように球体のイメージがありますね。

「はし(端・梯・橋・箸)」という語はあるが はじめ・はじまりは は(端)しめ(占め)からだと考えられる。
このサイトの解釈は「あめちつのはじめ」を冒涜するものだ。
(※注 文中の「あめちつ」は、「あめつち」のタイプミスだと思われますが、原文そのままに掲載しています。)

 

>「クソ」というのは「ク」のフレキシビリティーにより、
> 該当する軌道から外れた(外ソト、逸れるノの意味)状態を示しているのです。
> それは該当軌道による周回という単位から、外域へ遊離したように観測されるため、
>日常的な言葉の「糞」の意味にも転じたのだと推測されます。
 

くそ(糞)は くさし(臭い)と同根だ。
このサイトは糞そのものだ。ただちに閉鎖しろ



それでは、回答していきましょう。

私達勉強会の研究スタンスは、原日本語と推測されるものが
漢字伝来以前に、既に通用していたのではないか・・・という立場です。
そして更に、現代日本語に至る過程で、様々な干渉を受け、日本語は変化をしてきたと解釈しています。
そこで、カタカムナを研究するに当たっては、より源流に遡る・・・というプライオリティーを設けています。
ですから、現代国語との相違は、当然のことながら発生していると推定しています。


まず、「地」に関してですが・・・
古代の日本語には、既に「ツチ」という言葉があります。
漢字伝来の際に、この言葉は漢字に置き換えられました。その主な漢字が「地」です。
当て字ですから、なるべく意味の近いものを選んだと推測されます。
私達現代の日本人は、悲しいことに、その本来の意味を 漢字のニュアンスから推測することになります。
その例として「血」「地」などを挙げています。


「ウツ(ウヅ)」は、「宇津」「宇都」など、様々な漢字に当てられていますが、
これらは、地名、人名の中でも、特にその由来が不明なものとされています。
地名の由来となる逸話に、「渦」を想定しますと、その意味がとれるケースが多く、
私達勉強会では、それらを「ウツ 渦」の性質を示すものと解釈するのが 、
今のところ、統計的に最も信頼性が高いのではないかと判断しています。
定説の「渦」の語源となっている「蹲る」も、確かに「ウツ」の根拠の1つですが、
古代の日本語では、 ここで批判されているような「ウス」ではなく、「ウツ」と表記されています。
「うずくまる」と「うづくまる」は、時代毎に様々に変遷していますが、
「蹲ふ ツクバフ」などに、その言葉の名残りがあることから、「ウツ」の可能性が高いと判断しています。
(「ウヅタカシ」「ウヅモル」などにも同様のニュアンスを感じます。)
また、日本の神話に登場する「鈿」に「宇津女」の漢字が当てられるケースがあることからも、
「ウツ」は螺旋性を示すと推定しています。
「ツチ」と「ウツ」の関係性については、カタカムナ図象符を対比させることで、容易に判断できます。
「ウツ」の持つ波動性が、単位、段階、次元などを跨いで、成立していることが、その主な意味となります。
「ツチ」と「ウツ」の図象符の相似は、別の 単位、段階、次元などとの持続性を示唆しているようです。


「ハシマリ」の「ハシ」とは、「ハ」の状態を示すことが、その主な意味です。
それは「ハ 場」を占有するという意味としても成立するでしょう。
「ハ」は、それ自体で、「最初」を意味します。
「端(ハナ)から相手にされない」などの例にも顕著です。
「ハシ」「ハナ」、この2つの言葉に共通するのは「ハ」だからです。
この「ハシマリ」の「ハ」の、カタカムナが示す物理的な解釈は、最も原初ということではなく、
あくまで、現象(主に電気事象)を発生させる場の意味で、「現象の始まり」を示唆しています。
しかしながら、この批判は、単に国語、日本語などの文系的な側面に限られていますので、
こちらは、さほど重要視していないでしょう。
「端」に「始め」の意味があることが分かれば、それで良いと思われます。


「クソ」について、この批判では、「臭」が先にあって、「糞」がある・・・
あるいは、その両方は、同時期に成立していると見ているようです。
しかしながら、日本の神話などの古典に登場する「クサ」は、「草」であったり、
「雑雑 くさぐさ」のように、「様々」「諸処」などを意味しているようです。
(カタカムナの物理に拠れば、「サ」に「量の差による傾斜」 などの意味があるために、
結果としてバリエーションを示す言葉にも転用されているようです。 )
一方「クソ」については、「糞戸 クソヘ」のように、そのまま「糞」の意味で登場しています。
これらのことからも、「クサ」という響きには、本来「クソ」の意味は、ほとんど無く、
時代の経過とともに、糞尿の性質が反映され、「臭い」「腐る」などの言葉へ転用していったと推測されます。
カタカムナでは、「ソ」と「サ」には、明確な違いがあります。
抽象表示方式は、同じものは省略していきますので、違いがあるからこそ表記を変えているのです。


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日本語は、現代に近づくにつれ、様々な外来語や造語も使われるようになりましたが、
原日本語のニュアンスを無意識に好む日本人は、
知らず知らずのうちに、そのニュアンスを重ねる傾向があると推測されるため、
言葉の変遷において、生き残った言葉には、原日本語的ニュアンスが色濃いものも多いと考えています。
流行の言葉にも、その傾向は顕著です。
また、文法の制定などは、原日本語の成立時よりも、あきらかに後代です。
その結果、活用形や変化形などが生まれ、本来の言葉は変型してしまったと推測しています。

こういった事情を考慮しますと、この批判者のように、本人としては非常に国粋主義的なところを感じさせているものの、その実、現代国語や古代の日本語に疎い・・・そんな人物が現れてくることについても、
その背景については、なんとなく連想できます。
(本物の国粋主義者には、日本語について深く勉強している方々が多いですから、このようなレベルの低い批判にはならないでしょう。)

また、理系のようだから、文系の知識でやり込めてやろう・・・そんな歪んだ欲望も、行間に垣間見えます。

今後も、このような批判や疑問は発生するのでしょうが、その場合は、脅迫文ではなく、
是非、 実りの多い議論であって欲しいと願っております。

 



カタカムナ文献 その信憑性についての考察 6 へ続く

 

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